2018年03月31日

グアテマラ拠点創りに向けて


SABASABA代表、Tomoです。



来たる、4/5(木)より、5/31(木)まで、
クラウドファンディング「Ready for」にて
グアテマラに手仕事の拠点を創るべく、資金を募って参ります。

皆様、何卒、ご理解ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

以下、クラウドファンディング掲載にあたり、
まとめ上げた原稿の原文になります。

ネット上の原稿は、簡潔に、分かり易くまとめてありますが、この原文には、今まであまり詳細に語られて来なかった、

「なぜSABASABAを?」
「なぜグアテマラを?」
「現状はどうなっているのか?」
「どこに向かって歩んでいるのか?」
と同時に、

今回のプログラムにかける情熱が語られています。

長文になりますが、これを機会に
よりSABASABAを理解いただき、
より今回のグアテマラの拠点創りへの
ご理解頂けたら望外の喜びです。

お付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

以下、原文になります。




「グアテマラに手仕事の拠点を創り世界に手仕事の豊かさと彩りを!」




CF用写真.JPG




マヤの国、グアテマラで持続可能な手仕事の拠点創りに挑戦!



はじめまして、SABASABA代表、實石知之です。

中米のグアテマラで、マヤの先住民の6つの村、約100名の手織り手、編み手さんと共に手仕事を活かしたものづくりに取り組んでいます。グアテマラでは技術指導から、商品企画、生産管理まで、日本では自社工房での縫製、営業、販売まで全ての工程を、副代表であり、妻の順子と私の2人で行っています。

グアテマラの色彩豊かで多様性に富んだ手仕事を活かし、ストール、コースター、ラグなどの生活雑貨から、現地グアテマラを熟知し、長年のネットワークからでしか手に入らない貴重な古布と、日本の誇る高品質の革、麻、帆布を合わせたバッグやポーチまで。グアテマラではバッグなどの生産体制がまだ整っていないため、全ての縫製は静岡の自社工房にて副代表と私が担当し、一点一点丁寧に製作しています。

おかげ様で、製品のクオリティやオリジナリティ、そして、現地での活動が高く評価され、日本橋三越本店、日本橋タカシマヤなど、日本を代表する百貨店をはじめ、東京や地元静岡のギャラリー、セレクトショップを中心に展示販売を展開。

ネット販売だけでなく、可能な限り自社工房や出展先でFace to Faceによるご案内を心掛け、SABASABAのコンセプトである「地球と共に生きる心豊かな日常生活」に、とっておきの手仕事のストーリーも添えてお届けしています。




IMG_5530.JPG




グアテマラの手仕事によるものづくりに取り組み始めて5年目。

今年はいよいよ、新たなステージに向け、次世代につながる、持続可能な手仕事の拠点創りへ、力強い一歩を踏み出していきます。

一時的な利益や生産体制を築くのではなく、日本と南米はペルーから染織の専門家を2名招き、技術の継承と更なる品質向上させ、雇用問題や自然環境に配慮した持続可能な手仕事拠点を創り、世界に向けて、皆さまの日常に手仕事の豊かさと彩りをお届けします。

皆さま、是非、応援のほど、よろしくお願いいたします!




「そもそも、SABASABAとは?」



私は、静岡で生まれ、海、山、川に囲まれた自然豊かな環境で育ちました。高校まではサッカーに明け暮れる日々を過ごし、大学進学と共に上京。その後は有り余る体力と好奇心に任せて、世界各地の旅、留学、就職を経て、自然、文化、ビジネス、社会を地球規模で体感してきました。

ボストン留学、東南アジア放浪、アマゾン川漂流、キューバ・ダンス留学、トラックドライバー、カナダ・マッケンジー川完漕、アラスカ・シーカヤックの旅、エスキモーとハンティング、カリブ海・ダイビングの旅、トマトの原産地を巡るアンデス〜ユカタンの旅、パタゴニアトレッキング、世界のカフェ巡り、お米の自然農業、大手広告代理店の企画・営業、バッグデザイン・縫製技術の修得、そして、インカ・マヤの先住民の手仕事巡礼の旅、などなど。

気がつけば訪れた国と地域は30を超え、それ以上に行く先々でかけがえのない出逢い、数え切れない貴重な経験をしてきました。




13.jpg
アラスカ・シーカヤックの旅、北アメリカ大陸最北の町、バローより。滞在中、親しくなったエスキモーと共に。




大自然の美しさと恐怖に打ちのめされ、異文化との衝突と和解で多様性と共通点を見出し、ビジネスの達成感と葛藤で生活の糧と矛盾を得る中で、

「自分は、人類は、何を求め、どこに向かっているのだろ?」と自問し続け、

「地球と共に生きる心豊かな日常生活」を自分なりに模索してきました。




3.JPG
地元焼津での稲刈りインベント。
試行錯誤の末、自然農法によるお米作りが完成。




7年前に大手広告代理店を退職。約2年間の準備期間を経て、5年前に自らの経験を基に、好奇心が尽きない「手仕事」「食」「旅」を掛け合わせ、

「手仕事×食×旅」を通じ、ビジネスにより
「地球と共に生きる心豊かな日常生活」を実現するため、

「SABASABA」を設立しました。

SABASABAのコンセプトである「地球と共に生きる心豊かな日常生活」を実現する拠点として、地元静岡と中米グアテマラを選びました。両国を行き来しながら、副代表であり、旅の良きパートナーであり、農業と料理に造詣が深い妻と共に一歩ずつ歩んでいます。

ちなみに、SABASABAの「SABA」とは魚の鯖。
好きな魚をモチーフに、「日常どこにでも」の意味を込めて大衆魚である鯖を。語呂の良さから「AJI」(アジ)ではなく「SABA」を選びました。




20227384_1333044763461124_1709060303_n.jpg




「なぜ、グアテマラで手仕事の拠点創りを?」




グアテマラを訪れた者で、今も息づくマヤ先住民の色彩豊かな民族衣装。その精緻な手仕事に目を奪われない者はいません。そして、私もその中の一人でした。




DSCN1317.JPG
今も生きずく、マヤの先住民の市場。その色彩はまさにレインボー




学生時代、大学を一年休学し、中南米を巡る旅で初めて、グアテマラの地に足を踏み入れたのは今からもう20年前。

当時は手仕事を意識した旅ではなかったのですが、その後、何度かグアテマラ訪れるうちに、世界で「グアテマラレインボー」と称される色鮮やかで、気が遠くなるような精緻な手仕事は鮮烈な印象として、脳裏にしっかりと焼き付けられていきました。

古代マヤ文明が最も栄えた地であるグアテマラは、マヤの末裔たちによって作り出される手織物と民族衣装の宝庫。日本の三分の一程度国土の高地に、約80の先住民の村々が点在し、それぞれマヤ文明の宗教、神話、伝説、天体、動植物など民族独自の文様を緻密な「縫取織」などの技法を使って織り込んだ民族衣装をまとい生活しています。




DSCN7451 - コピー.JPG
先住民の女性の上衣、ウィピル。精緻で色彩豊かなマヤの紋様




世界中のほとんどの土地ですでに手仕事によるものづくりが失われて久しい中、ここグアテマラでは今もなお、日常生活の中に手仕事が息づいています。人間の自らの手仕事と感性で、自然と共に生きる営みの原風景を垣間見ることができます。




2017-P4 左中.JPG
湖畔の村の工房から。手織り風景。




時代の流れと共に手仕事の環境、手仕事のカタチも少しずつ変化していきました。しかし、世界広しとは言え、これほど、鮮やかで、繊細、多様性に富み、遊び心があり、豊かな自然と手仕事が共存し、しかも密集している地域は他にはありません。

「手仕事と自然の営みが結びついた原風景を次世代に残したい」

「手仕事に込められた人々の想い、温かみ、豊かさの本質に気づき、向き合って生きていくことが『地球と共に生きる心豊かな日常生活』につながるはず」
と、

いつしか強く思うようになり、SABASABAを設立。
グアテマラで手仕事の拠点創りを決意するに至ったのです。



旅人ではなく、起業家としてグアテマラ再訪



とは言え、旅の記憶、感触だけを頼りに、異国の地で、未経験の分野で、妻子を抱えて、グアテマラで手仕事の拠点創りを視野にいれた起業は、「リスクが高い」を通り越し、あまりに「無謀」です。




DSCN1315 - コピー.JPG
市場の喧騒。活気に溢れ返る。色彩の洪水。




そこで、前職の広告代理店時代に長期休暇を利用して合計3回、グアテマラの現地調査のために再訪。退職後も2年間は起業の準備期間として、自らの手にも職をつけ手仕事に携わるためにバッグ学校に通い、バッグのデザインから、縫製、素材の仕入のスキルを修得しました。

さらに、マヤの手仕事が残るメキシコからグアテマラの先住民の村々を2年間かけてくまなく巡り、グアテマラの手仕事の現状、そして拠点創りとしての可能性を探りました。




P7070255.JPG
メキシコにもマヤの色彩、手仕事は生きずく。




旅人としてではなく、起業を前提として訪れたグアテマラ。
         
そこには、数年前と比べると幾らか変化が生じていたものの、村々には依然として、色鮮やかな民族衣装を身にまとった先住民が行き交う日常があり、魅力に満ち溢れた手仕事がそこにはありました。

しかし、一過性の旅人とは違い、グアテマラの地に覚悟を決め、持続可能な手仕事の拠点創りとして向き合ってみると、今までの旅からでは見えてこなかった現実と課題が見えてきたのです。




2017-P9 右下.JPG
市場の日常。七色のラグで赤子から野菜まで優しく包む。




急速に失われつつあるグアテマラの手仕事、その現実と課題



先住民の市場、織物の工房、観光地の店先、神々を崇める儀式の数々。今もなお、色彩豊かな手織り物、手編み物がグアテマラには息づいています。




RIMG0301 - コピー.JPG
民族衣装はそのまま、村のアイデンティティであり、誇り。




しかし、いざ日本で手仕事製品として販売、または世界に向け手仕事の拠点として発信していくには、デザイン、縫製、機能性、仕上がり等、納得のいくクオリティのものは思ったほど多くありません。現状のままでは手仕事を継承し、発展させていくのは難しい状況でした。

その背景を注意深く見ていくと、一見しただけでは気づくことが出来ない、急速に失われつつあるグアテマラの手仕事の現実があり、大きな3つの課題があることが明らかになってきました。




RIMG0528 - コピー.JPG




<大量生産、価格競争による技術の低下> 

産業の機械化による大量生産、大量消費が経済の主流の中、手仕事でも生存競争に生き残るためには、より早く、より安く、より大量に生産することが求められます。その結果、粗悪品が大量に増え、価値が下がり、価格競争になり、売れなくなり、いくら生産しても利益が出ない負のスパイラスに陥り、平行して技術も低下していきました。



<後継者不足>

負のスパイラスにより、ベテランの職人は他に職の機会もないため手仕事のものづくりに残りました。一方、その苦悩を見て育った若い世代は、高い技術と忍耐を要する割に安定しない生活に手仕事には将来を描けず、後継者が育っていきませんでした。職人の大半を占めるベテランも平均年齢はすでに60歳に近づく。この先10年、早ければ5年以内に引き継がなければ、技術の継承は困難ではなく不可能になります。



<自然環境、労働環境への影響>

効率化を求め、少しでも生産コストを下げるために、自然環境や労働環境に影響しかねない化学染料や素材を使用したものづくりが一部で増えていました。可能な限り天然素材で、自然環境や労働環境を配慮したものづくりは、持続可能な手仕事の拠点創りにあたり必要な条件となっています。



5年の歳月を経て、クオリティと労働環境を改善



現在、グアテマラで共に手仕事のものづくりをしている村は6つ。それぞれ規模は異なり、20人程の女性のグループもあれば、少数の家族が老若男女問わず手仕事に関わっているところもあります。合計すると約100人がグアテマラでSABASABAのものづくりに携わっています。

5年の歳月をかけ、お互いに、忍耐と情熱を持ち、決して妥協することなく、甘えること、甘やかすことなく、真摯にものづくりに取り組んできました。その甲斐あり、双方の理解と、信頼関係の構築と共に、製品のクオリティは年々少しずつ、しかし、確実に向上。特に品質へのこだわりが世界的にも異常に強い日本でも十分に勝負できるレベルに達するようになりました。

お客様の評価も上々。「見たこともない、繊細な模様と色彩!」「色が鮮やかで身に付けると元気が出る!」といった視覚的な面から、「手仕事がとにかく細部まで丁寧」「丈夫で普段使いで愛用しています」と機能や耐久性などの品質の面まで、リピーターの方の口コミを中心に徐々に広がっています。最近では同業者の方が噂を聞きつけ、製品や現地での取り組みなど参考にされていくこともあります。




DSCN0367.JPG
リピーターさんの口コミでファンが増えてきました。
日本橋三越本店にて。




クオリティの向上に伴い、グアテマラでの生産も少しずつ増えてきました。基本的に、商品開発、サンプル作りに関して携わった仕事は全て買い取り、製品も生産者を尊重し全て言い値、またはそれ以上で購入。生産リスクはほぼ全て私たちが請け負っているので、SABASABAと取り組む以前、作れば作るほど売れなくなった時期にくらべたら、職人達の収入は確実に増えています。そして、何より「日本で高く評価されている」ことが大きな自信と誇りにつながっています。

5年に渡り現状の問題点を改善し、製品のクオリティや労働環境を少しずつ向上させてきました。しかし、現時点では既存の環境を整備したにとどまり、持続可能な手仕事の拠点創りに向け何か新たな価値を生み出し、技術の継承、雇用、環境問題を根本的に解決するまでに至ってはいません。

技術の継承、雇用、環境問題の解決に向けて
天然染めの復興で新たな価値を創出



そこで、グアテマラの手仕事が抱える3つの課題を根本的に解決するために、また、持続可能な手仕事の拠点創りの第一歩として、グアテマラの全土でほぼ失われてしまった天然染めを復興し、新たな価値を創出していきます。




2017-P8 左中.JPG
グアテマラの天然染めは風前の灯火。




グアテマラの手仕事のものづくりにおいて、天然染めは染織に欠かせない技術でした。ラテンアメリカ特産の染料もあり、かつてグアテマラの輸出産品のトップを占めスペインに向けて輸出されていたコチニール(ウチワサボテンに寄生するカイガラムシ)は、特にグアテマラの手織物を鮮やかな暖色系に染めるには欠かせない染料です。

しかし、1950年に南北アメリカ大陸を縦断するパンアメリカ・ハイウェイの開通により、一気に文明の波と共に、安価な化学繊維、化学染料が押し寄せて来ました。染色方法が複雑で効率の悪い天然染めは、安価な化学繊維、化学染料普及と共に、グアテマラの手仕事の風景から徐々に姿を消していきました。




2017-P8 右中.JPG
天然染めの手仕事の温もりと豊かさ




この失われた天然染めを復興することにより、「グアテマラレインボー」と世界で称される、鮮やかで豊かな色彩を蘇らせます。

人体や自然環境に悪影響を及ぼす薬物が使用されている可能性がある化学染料とは違い、天然染料を自ら染め上げることで、近年問題とされる自然環境や労働環境に配慮し、トレサビリティと安全性も確保。また、コチニールなどのグアテマラとつながりが深い天然染料の使用により、他の製品にはない新たな付加価値とストーリーを生み出し、作り手にも使い手にも優しい唯一無二のものづくりを目指していきます。




2017-P9 右上.JPG
原始的な腰機で悠久の時も一緒に織り込んでいく。




日本とペルーから染織の技術者2名を招いて



すでに天然染めが失われて久しいグアテマラ国内で技術者の確保は困難です。そこで、今回は手仕事の復興実績が豊富な染織の技術者2名、日本からは中南米の手織物に20年以上関わり続ける染織家と、南米のペルーからはコチニールなどラテンアメリカ特有の天然染めに精通した染色家を招きます。

以前にも、同じ村で、天然染めの研究家が指導し、一度は技術を身に付けたこともありましたが、その後、商品化までは結びつかず、継続的な生産が出来なかったため、正しい技術が定着するには至りませんでした。

この経験を踏まえて、今回は染織の技術者2名が生産を、商品の企画、販売を私たちSABASABAの2名が主に担当し、4人体制で天然染めの復興に着手します。

天然染めを習得させ、織物の技術力、デザイン力を活かし厳しいビジネスの世界で戦える付加価値の高い製品を生産、そして販売することで生産を循環。技術の定着を図ります。

若い世代にも正確な技術の修得し、安定した収入を得られることで手仕事への魅力と誇りを感じてもらい、後継者不足を解消する環境を整えていきます。




SABASABA 23.JPG
親から子へ、子から孫へ。伝統技術が引き継がれていく。




グアテマラの持続可能な手仕事の拠点から、
世界に向けて、日常に手仕事の豊かさと彩りを!



失われつつある、グアテマラの手仕事。

失われつつある、自然と手仕事がある日常の豊かさ。

グアテマラの天然染めを復興し、環境に配慮した持続可能な手仕事の拠点を創り、世界に向けて、日常に手仕事の豊かさと彩りをお届けします。
                
将来的には天然染めの復興にとどまらず、染料や綿花の素材の栽培も自ら行い、手仕事のものづくりの過程を大地から伝えられる拠点に育てていきます。




DSCN0389.JPG
在日グアテマラ大使も応援に駆け付けてくれました。
日本橋三越本店にて。




そして、グアテマラの持続可能な手仕事の拠点創りをモデル化し、世界各地で失われつつある手仕事を一つでも多く復興、継承、発展させ、皆さまの日常のより近くに、より多くの、手仕事の豊かさと彩りをお届けします。

これが、私たちSABASABAの目指すビジョン、そしてミッションです。

その、小さな一歩として。




手織りの棲む湖アティトラン湖.JPG
グアテマラ有数の景勝地。手織りの棲む湖アティトラン湖。




皆さま、ご理解ご支援のほど、
よろしくお願い申し上げます。




P1013447 - コピー.JPG




以上。

ここまで長文お付き合いいただき、
誠にありがとうございました。



posted by SABASABA at 23:07| Comment(0) | 商品のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。